データベース言語SQLを使ったデータ操作

アプリ開発

はじめに

SQL (Structured Query Language)は、データベース上でデータベースを操作するための言語です。

データベースに対して行われる処理要求を文字列として表したものをクエリといいます。

クエリは、データの挿入、更新、削除などの命令に使われます。

ここでは、SQLのデータ操作命令について書いていきます。

データ操作としては、挿入、検索(ソート)、更新、削除の4種類になります。

データベースサーバーへの接続やデータベースの作成、選択、テーブルの作成、削除方法などについては、こちらにまとめています。

データベースの基本的な操作
XAMPPを使ってMySQL(MariaDB)データベースの作成と削除、テーブルの作成、削除について記載します。

データの挿入

テーブルにデータを挿入するは、次の命令を実行します。

insert into [テーブル名] ([カラム1],[カラム2],…) values ([値1],[値2],…);

テーブル名で指定したテーブルのカラムに値を設定します。

値が文字列の場合は、その文字列をシングルクォーテーション「’ ‘」で囲います。

データの検索

テーブル内のデータを検索する場合は、次の命令を実行します。

select * from [テーブル名] ;

「select」命令は、テーブル名のデータを検索します。「*」指定は、すべてのカラムを検索対象とするという意味です。

検索に条件は付ける場合、「select」命令の後ろに「where」を付けます。

select * from [テーブル名] where [条件式];

これでテーブル内の指定条件に合う要素を検索するとなります。

例えば、条件式に「age > 20」というように記述すれば、テーブルカラム「age」に対して「20」より大きいものを検索することになります。

検索するデータの行数を指定する場合は、「limit」を付けます。

select * from [テーブル名] limit [行数] offset [開始位置];

select * from [テーブル名] limit [開始位置] , [行数];

上の2つの命令は、どちらも同じ行数指定付きの検索です。

テーブル内の指定開始位置から指定行数分のレコードを取得します。

例えば、「 limit 3 offset 4; 」または、「 limit 4,3; 」のように記述すると5行目のデータから3行分のレコードを取り出すことができます。

「select」命令に「order by 」を付けることでデータソートができます。

昇順ソートは、次の命令になります。

select * from [テーブル名] order by [カラム名];

降順ソートは、次のように「desc」を付けて実行します。

select * from [テーブル名] order by [カラム名] desc;

データの更新

データの更新は、「update」命令を使います。

update [テーブル名] set [カラム名] = “[更新データ]”;

この命令でテーブルの指定カラムを「更新データ」で更新します。

更新に条件を付ける場合は、「where」を付加します。

update [テーブル名] set [カラム名] = “[更新データ]” where [条件式];

「条件式」で指定した条件を満たす場合、テーブルの指定カラムを「更新データ」で更新することができます。

データの削除

データの削除は、「delete」という命令になります。

delete from [テーブル名] ;

これは、指定テーブルのすべてのデータを削除します。

削除に条件を付ける場合は、「where」を付けます。

delete from [テーブル名] where [条件式] ;

これにより、指定テーブルに対して、「条件式」に記述した条件に合致する当該レコードを削除することができます。

条件の他に「limit」を付けることで指定数だけレコードを削除することもできます。

まとめ

ここまで、データベース操作言語SQLのデータ操作命令をみてきました。

データ操作は、基本的にデータの挿入、検索・ソート、更新、削除に分類されます。

SQLでは、それぞれ「insert into」、「select」、「update」、「delete」という命令が用意されています。これらの命令を使ってデータベースを操作することになります。

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